2011年 01月 27日
・基礎代謝量、50~60歳代男性の体重キロ当たり基礎代謝エネルギーは21.5Calとなっている(参照)。生命活動の維持に必要な最低限の エネルギー消費量と考えればよいか。僕の場合、体重をかけて概ね1120Calといったところ。アイルランドの農民じゃないが、これをジャガイモ だけで摂取しようと思うと一日当たり約1.5キロのジャガイモが、ただ横になって「安静状態」で生きて行くためだけに必要だ。多少とも、労働して 積極的に生きていくために1.5倍のエネルギーが必要だとすれば、一日2.25キロ年間820キロのジャガイモが必要だ。若ければ1割増、2割増 しなければならない、乳幼児なら2倍~3倍も必要になる。 ・こうしてみると、19世紀半ば、アイルランドの人口の約4割の人々がジャガイモだけで生きていた。しかも平均して年間1トンという消費量が、 いかにギリギリの最低生活を生きていたか、多少とも想像できるだろうか。 ・農閑期の、日常的な、読書と散歩とちょっとした筋トレに伴う僕の代謝エネルギーをPolarFT7の心拍計を使って推計してみた。 18時15分~1時24分、280Cal/429分、0.65Cal/分、HR71/111(平均及び最高心拍数)、25分の徒歩 1時29分~1時57分、35Cal/28分、1.25Cal/分、HR66/86、軽いウォームアップを5分ほど 2時01分~3時54分、104Cal/113分、0.92分/Cal、HR59/98、殆ど読書 4時01分~5時38分、99Cal/97分、1.02Cal/分、ウォームアップとスクワットを10分ほど、他は読書 睡眠中は0.6Cal/分とすると0.6×6×60=216、読書その他の時間を1.1~1.2とすると1.1×18×60~1.2....で1188~1296、併せて 1400~1500Calとなる。この他に昼間の歩行で200~300Calを使っているから1600~1700前後がエネルギーの収支バランスの均衡点と なる。この一年間、体重は52キロ±1程度だから、結果としてみれば程よい推計ということになるか。 ・節約遺伝子(または倹約遺伝子)説というものがあるそうだ(参照)。「糖尿病の解決」によれば「1962年人類学者J・V・ニールにより、米国 南西部のピマ族インディアンの間で頻度の高い肥満と2型糖尿病を説明するためにはじめて提唱された。....一世紀前のピマ族インディアンの 写真は痩せた弱々しい人たちを示している。彼らは肥満とは何かを知らず、事実彼らの語彙の中には肥満に該当する言葉はなかった。..... 今や、彼らは飢餓には直面していない。政府のインディアン局は小麦とトウモロコシを供給し、その結果、驚くべきことが起こった。痩せて弱々 しい人たちが天文学的な頻度で肥満になったのである。」143-144.p 参考:ピマインディアンと糖尿病・肥満①(参照) ピマインディアンと糖尿病・肥満②(参照) 「太ったインディアンの警告」(参照1、参照2) ・前に(10/12/31⇒参照)「2004年の国民のエネルギー摂取量は1902Calで、これは餓死者が出た1946年の水準よりも低いのです」という 指摘を「時間栄養学」から紹介した。総摂取エネルギーは減少しているのに「肥満」が増えているのは、朝食抜きなど摂取パターンの乱れが一因 だとする「時間」要素、ないし生物にとっての生体リズムの本質的な重要性に警鐘を鳴らすものだ。 ・ところで「平成21年国民健康・栄養調査結果の概要」(参照)を見ると、更に減少して総平均で1861Cal、男女別で見ると、男は2073Cal、 女は1677Calになっている。エネルギー摂取量1861Calというのは、奇しくも1840年頃の長州藩での推定量にぴったり一致する(11/01/16、 参照)。今や、我々は170年前の栄養摂取水準に逆戻りか?!何といって一言に言えないが、何かが狂っているな?!
by agsanissi
| 2011-01-27 09:55
| 日々雑纂
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