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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2011年 02月 21日

日々雑纂

・昨日16時ころ、普代に戻る。戻ったときの室内の温度は12.5度。テラス内の最高最低温度は50/-7度を指す。今朝は-1度、室内は2度(6時)。
・区界まで、沿道の雪はかなり多い。106号線で、沿道の立木が倒木した跡を何箇所か見る。今年1月の湿った雪は、特に重かったようで、一泊した
友人の家のハウスは無残にも潰されていた。補強の鉄パイプは入っていなかったとのこと。
・6時外に出てみる。約二ヶ月ぶりの普代の空気は清冽。西の空に眼鏡なしで満月のように見える。月齢18、外はマイナス5~6度。
ところで「清冽」、大辞林も岩波国語も、「水が...云々」としている。「水」に限定されるのか?大日本国語辞書は「心節清冽」の例を挙げている。

イラク戦争の根拠、捏造認める(11/02/20、朝日から、元記事はガーディアン)、記事の要点
・「カーブボール」の暗号名で知られる亡命イラク人男性は、2000年3月に独への亡命が認められた。すぐに独連邦情報局(BND)の当局者に
協力を求められた。「サダム(フセイン大統領)追放のチャンスだ」と思い、トラックを使った可動式の生物兵器施設や秘密工場の話を捏造(ねつ
ぞう)した。男性は化学エンジニアとみなされていた。
・BNDは02年5月以降、頻繁に男性に接触。男性は協力しなければ国外にいる妊娠中の妻が独に戻れなくなると示唆され、聴取に応じた。
・03年2月、パウエル米国務長官(当時)が国連でイラクの兵器計画隠蔽(いんぺい)の「証拠」を提示。男性は、自らでっちあげた生物兵器施設
のイラストをパウエル氏が掲げていたことに衝撃を受けた。
云々
情報戦の世界では、虚実取り混ぜた無数の情報が飛び交うのが常識。その中から、自分にとって役立つ物、時には自分の信じたい情報のみを
「真の情報」として受け取る例は、歴史上、しばしば見る。最大の例は独ソ戦開戦時のスターリン。上記の例と共に、「信じたい情報」の部類か。
人は自分の見たいもののみを見る」とはシーザーの言葉だったか?脳生理学的にも、その傾向があるのかな。


農業ビッグバンの経済学、山下一仁氏のコラムがRIETIに載っている(参照)。取り敢えず「終わりに」の部分のみ転載しておく。「食料を安定的に
供給するという使命を果たし、国民と消費者のために有益であってこそ“国の本”たる農業・農政といえるのである。食料安全保障の基礎となる農地
を転用し、脱農業によって発展してきた今日の農業は、 “一顧の価値もない国の本たらざる農業”ではないだろうか。 “国の本”として国民・消費者
のために農業は存在するのだという原点を農政は取り戻す必要があるのである。

昨夜泊まった友人との会話を思い出す。日本の仏教書は難しくて分らない。正法眼蔵でも般若心経でもサッパリだ。ところが、中村元訳『ブッタの
真理の言葉』を読んだら、わかり安い言葉で書いてあって、そのままストンと頭に入ってきてよく分る。こんなに簡単なことが書いてあったんだ!簡単
なことだけれど、いざ、自分が実行するとなると、これは至難の業だ云々。僕「物事の本質は、大方そんなモノだよね。キリスト教だってそうだ。最初は、
粗末な服を着て、いろいろ白眼視されながら貧民の間を徘徊して歩いた。やがて追従者が現れ、次いで天才的な組織人が目をつけ、次第に取り巻き
が膨らんでいくうちに、理論的な修飾や組織的な付加物、組織そのものを維持するための組織的付加物、単なる権威付けのためのお飾り、やがて
本質よりもお飾りのほうが重要になり、まるでお飾りが本質であるかの倒錯が起きる。これを本末転倒という。そこで数世紀に一度「原始宗教に戻れ」
という運動が起こる。プロテスタントの宗教改革はそういう事だ。あれが歴史的事件になったのは、封建貴族のローマからの自立運動と結びついた
からで、宗教改革だけでは世界史的事件にはならなかった。とはいえ、物事の本質は、何だって最初は「単純」なはずだ。

・話は、ちょっと違うけれど、糖尿病の「根本的な治療法」は食事療法と運動療法しかない。これは医学研究の成果だし、ある意味で結論ではないか
と思う。ところが、これじゃ今後の医学研究のための金もでないし、医療産業にも医薬産業にもならない。どういう食事が良いとか、どういう運動が
良いとか、多少は商売になるけれど、大した「産業」に発展する見込みは少ない。それは治療医学よりも、これからは(特に生活習慣病には)予防
医学のほうが重要になるけれど、産業としての見込みは治療医学のほうが大きそうだし、人も研究者も、沢山集まるのと同じことだ。その意味では
医療の本質と経営としての医療は別だ。糖尿病を治療(管理)することと、糖尿病の治療行為を受けていることとは、時に全く別物でさえありうる。

方便は方便、語るほどに己の言葉の軽さと愚を曝け出す愚を悟らぬ愚の極致。朝日によれば(11/02/21)
鳩山由紀夫前首相は20日、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設の理由に軍事的抑止力を挙げたことを「方便」だったとした自らの発言について
「宗教では『方便』とは真理を導くための手段」と釈明した
、とのこと。「辺野古移設しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、『抑止力』と
いう言葉を使った。方便と言われれば方便だ」⇒この言葉を、「真理を導くための手段」と云われれば、確かにその通りと解する阿呆がいるか?
・「政治音痴の素人政治家に、国政を委ね、安保・外交政策を左右されることの怖さに、身震いした」と訴える琉球新報の社説(11/02/14、参照
の切実さは、一読に価する。

TPP議論が不毛なのは農業が想像を絶するほど多様だから、JBpress(11/02/18、参照)のこの記事は、「農業」という多様な形態と内容を
持った産業を、農業という名のもとに一括りにして論ずることの無内容さを語って余りある。明らかであるにもかかわらず陥りがちの思考の落とし穴。

by agsanissi | 2011-02-21 06:34 | 日々雑纂


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