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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2011年 04月 28日

雨/休日

・5時半過ぎ雨降りだす、やや強い。同時に濃霧。
・15時過ぎまで雨の予報で、久慈の「市日」に出掛け、野菜苗などを物色(ブロッコリー、トマト、アスパラガス)
・10時過ぎ天気は急速に回復、気温はグングン上がる。ハウスを閉めたまま出掛け、大慌てで戻る。
・11時半、ハウス内の温度、39度
・天気回復と共に風は北東寄りから南寄りに変わり、強風。

【今日の空模様】
特徴:南北に縦に伸びる寒冷前線が30~35キロのスピードで通過、4~5時間で駆け抜けたとして雨雲の幅は
東西約150キロ、縦長のお陰で朝方の雨・濃霧から急回復。とともに風は北寄りから南寄りに変わり、午後は強風。
10:31-16:57、強風波浪注意報出る。
最低・最高気温:8.4/20.2度、日照: 4.2  時間、瞬間最大風速 14.8(S、16:51)/16.2(SSW、20:53)

****************
【日々雑纂】
原発用防災ロボットの開発の歴史、「いまだ終息が見えない福島原発事故に、東京電力が切り札として投入したロボット
は米国製だった。世界中で稼働するロボットの過半数を擁し、産業用ロボットや二足歩行ロボットなどの技術面でもリードして
きたロボット大国ニッポンはどうしたのか
」、日経Online(4/28)で、日本のロボット技術の高さを多少でも知っている者なら、
当然抱く疑問に《原発「安全神話」に慢心した罪》(参照)で石原昇氏が応えている。要点を摘記しておくと、
・1960年代末から70年代、日本の研究機関やメーカーは、燃料自動交換機や超音波による自動検査装置などを他国に
先駆けて開発。これら第1世代のロボットは専用機で、主に定期検査の期間の短縮(作業員の負担軽減、作業効率向上)を
目的としていた。
・1970年代後半、汎用作業が可能な第2世代のロボットの開発開始。モノレール式点検ロボットや床移動点検作業ロボット
など、遠隔操作で補修作業などを行う作業ロボットを試作。一部実用化。
・(1979年3月のスリーマイル島原発事故を機に)1980年代に、第3世代のロボットの研究開発を開始。自律的に移動し、
極限の環境下でも作業できるロボットだ。この開発プロジェクトの代表例が、旧通商産業省工業技術院の大型工業技術研究
開発制度による「極限作業ロボット」プロジェクトである。18企業、2法人、2国立研究機関が、1983年から1990年度まで
の8年の歳月と約200億円をかけて実施した、初の大型ロボットプロジェクトであった。
・(1999年9月東海村のJCOの臨界事故後)政府は同年度中に補正予算30億円を投入し、「原子力防災支援システム」の
構築を目指した。その一環として、急遽、原子力災害に対応できるロボットシステムの開発を開始。「レベル3」(事故には至って
いない異常な事象)を想定したロボットを開発、試作した5種類のロボットは、制御装置一式とともに、指揮車両に納められ、
どこの被災現場にでも投入できる体制になっていた。
・その後、原発事故が起きた際には24時間で現場に駆けつけるチームの設置を検討。電力会社や政府の原子力関係者は
原発防災ロボットが必要になる事態は日本では想定できない。むしろ不安を煽ることにつながる」と判断し、数々の成果を
お蔵入りさせてしまった。
下線部分から直ぐに想起したことは前に関説したことのある「秋丸機関の全貌」(参照)&「昭和16年夏の敗戦」(参照)での
指摘:「現実を直視できぬ人間的弱さ」或いは「現実から目を背ける意思決定の恐ろしさ」だ。「夏の敗戦」には「内閣総力戦
研究所」のシュミレーション研究は「国策」に反するとして闇に葬られ、研究所も解散された経緯が書かれている。

東電の危機管理能力、Exciteニュース(4/27)に「大前研一氏 東京電力の危機管理能力が低下した原因を指摘」との
記事が載っている。ポイントは「供給力の35%を原子力に依存していながら原子力エンジニアを忌み嫌う会社になり、経営陣
の大半を人事や総務、経理など事務系の人間が占めるようになった
」との指摘にある(少なくとも記事のポイント)。
・大前氏が、原子力工学が専門だったことを思い出し、関連記事を探してみた。3/20「Gen」さんのブログに「大前研一氏の
福島原発事故の分析と今後」(参照)と題する大前氏の講義紹介があった。以下は危機管理に関するポイントのみ。
1. 東電機能不全:
‐ トップに原子力専門家がいない(原子力発電が問題になるたびに、幹部層から原発畑出身が排除されてしまった)
‐ メーカーを出入り業者扱い(彼が日立をやめた理由の一つ)
‐ 現場まかせで幹部のリーダーシップなし。
→ 大前氏は東電は芯から腐っていると断言。
2. 政府の司令塔不在
‐ 非常時対応をもたない経産省
‐ 天下りばかりで専門知識のない保安院
‐ 一私企業に振り回され東電内に司令塔を置く非常識さ
‐ 専門家がバラバラに意見(国民が混乱)
‐ 長期展望欠如
‐ 海外コミュニケーション機能不全(CNNやBBCに好きなように報道されている)
昨日は、「トップの不在」が危機対応の遅れを招いた可能性、またはその「不在」の責任の一端が自衛隊のヘリ利用を拒否
した政府の対応にある可能性に触れた。しかしそれは多分、危機管理能力の欠如に伴う付随的な欠陥でしかないことが以上
の指摘から読み取れる。

笑えるのは注水・冷却措置として「”蝉のション便”はNG→国際的な笑いもの」と指摘している点。B29の空襲に対して竹槍
訓練を以てしたのを思い起こしてしまった。


エゴが強い自己陶酔発言、これは田中秀征氏の「政権ウォッチ」での発言だ。こう書いている。
首相は26日の参院予算委員会でこう述べた。 「大震災、原発事故のときに首相という立場でいたのは1つの運命だ。そう
した責任を放棄することは取るべき道ではない」
こうしたエゴが強い自己陶酔発言こそ、首相の支持率を急降下させている大きな原因である。首相はそれに気がついていない
のだろうか。これではリビアのカダフィ大佐の自己陶酔発言と大差がない。
参照、DiamondOnline、4/28)
もとより定見のある政治的理念の持ち主ではない(これは政治家として、必ずしも欠点とは考えていないが...)。無定見な
調停主義者というのが、僕の学生時代からの一貫した評価だ。にもかかわらず、この頑強な根張りが何に由来するのか??
「自己陶酔」のために現実が見えなくなっているのか、何か別の現実を見ているのか、それが不可解だ!それとも「東北復興」
に、自己の政治的信念を賭けたのか、それにしては単なる空文句で、語るべき理念が全く見えない。


経済指標、3月の鉱工業生産指数、前月比15.3%低下(82.9)、過去最大の落ち込み。自動車生産は57%減と6カ月連続
マイナス。実質消費支出は8.5%減(家計調査)。有効求人倍率は(季節調整値)は0.63倍と前月から0.01ポイント改善したが、
震災の被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県はそれぞれ0.47倍、0.50倍、0.49倍といずれも前月に比べマイナス。

by agsanissi | 2011-04-28 06:16 | 日々雑纂


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