2012年 01月 13日
・「風が吹けば桶屋が儲かる」は、浮世草子の世界。「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」はカオス理論の詩的表現。 それと何の関係があるか、今朝早く(7時半頃)自宅上空をヘリコプターが7機、南から北に向かって飛んでいった。何かの演習かしらと、 取り敢えず「埼玉、演習、ヘリ」と入れてニュース検索にかけてみた。これまた何の関係があるのか、何番目かに「メガバンク戦々恐々! 米“イラン制裁”の行方」というZakzakの経済・マネーニュースが出てきた(1/11日付け)。こんな内容。 ・北朝鮮の金正日総書記が死去した。権力の移行期に不測の事態が生じる可能性もあり、市場は身構えている。その市場が警戒する もう一つの要素が、米国を中心としたイスラエル支援国によるイラン空爆の可能性である。 ・欧州危機から日本ではあまり報道されなかったが、昨年11月30日に英紙タイムズは、「イランの核施設が爆発か」と報じた。 ・イランは表向き核の平和利用を主張している。しかし、原子力発電に利用するなら低濃縮ウランで十分だが、原爆の材料となり得る 高濃縮ウランの製造に邁進(まいしん)している。かつその地下施設へ移設を進めている。イラン空爆が近いというのが市場の見方で あり、石油の高騰とともに為替、株などへの影響に神経質になっている。 ・日本はイランと歴史的に親密な関係にあり、日本の原油輸入の10%はイランからである。米オバマ大統領は12月31日、イラン中央 銀行と取引のある外国金融機関に制裁を科す条項を含む米国防権限法に署名した。日本の3メガバンクなど邦銀は、イラン中央銀行と 原油の輸入決済取引があり、同法に基づき早ければ60日以内に制裁対象となる可能性がある。 ・日本政府は、イラン制裁措置から邦銀を「除外規定」の対象にするよう外交努力を行っているが、事態は予断を許さない。 ・この記事を読んでいたら、ふと冒頭の詩的表現;「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」が頭に浮かんだ。グローバル化 した世界の不可避的結果だが、予測不可能というカオス的世界の表現でもあるか。尤も、岩手の百姓には蝶の羽ばたき程にも響か ないが。 ・経済封鎖措置というのは、武力行使を伴わない戦争行為である。外部世界は、それを様々に合理化するが、イラン国民はどう解する だろうか?ト考えてみたことはあるだろうか。単なる主権の行使に対する超大国の身勝手な論理の押し付けとの側面はないのか。 ・現実の世界:「あらゆる形式の不寛容な志向」が渦巻き、日々生起する現実の世界:狂信の残滓が払拭されず、時にそれが噴出し、 支配的傾向にさえなりうる世界でエラスムス的理念を貫くには、現実逃避しかないのか。 ・荒れ狂う現実世界に果敢に立ち向かう姿と飽くまで狂信を退け自己の信念を忠実に貫く姿との対比を、ツヴァイクはエラスムスと ルターとの対比において見事に表している。 ・(エラスムスが)「信仰よりも肉体の平和の快適と安静を高く」買うのに対して、この自分には「たとえ全世界が不和になるばかりか、 滅亡し尽くし、廃墟と化そうとも」信仰告白をする用意がある...云々(ルターの書簡、【エラスムスの勝利と悲劇】182pから) ◆煮豆と煎豆 ・もともと僕には、主食・副食という考え方は薄いけれど、ご飯・パン・麺類などを主食とすれば、去年の春頃までは【糖尿病患者のため の食品交換表】でいう分類Ⅰ、Ⅱ類を、合わて6単位/日(80Calを一単位として)ほど食べていた。糖尿病学会の推奨する食事療法 では12-13単位を指示しているが(参照)、これでは僕の食後ニ時間の血糖値は(血糖降下剤を使わなければ)間違いなく200を超える。 6単位/日でも、組み合わせや料理法(例えば塩茹でしたジャガ芋60とポテトフライ60とでは、血糖値の上がり方は驚くほど違う)食べ方 によって、時に180くらいに上がることもある。それでも平均値はやや低く、HbA1cで09/6~11/06は5.6-5.7%で推移してきた。 ・もう少し下げたほうが良いかなと判断して、Ⅰ、Ⅱ類を、去年の夏頃から6単位/日から3~4単位に減らした。朝は飯を60、昼はパンを 60-70グラム程度、夜はいわゆる主食はゼロ;これで11/10の血液検査でHbA1cが5.4。5.1ないし5.0程度に下がると予測していた ので、これは思いの外。 ・それで年末から、大豆類(煮豆・煎豆・豆腐・凍り豆腐・おから・納豆)などを主食に代えて、たまに「おから」に全粒粉か片栗粉を10 グラム程度混ぜたり(クッキーを作るため)、たまにジャガイモサラダかカボチャを40か50(調理した状態で)程度で、主食はほとんどが マメ類中心(専ら大豆のみ、アズキ・菜豆などは使わない)。 ・煮豆は、塩をちょっと加えて圧力釜で煮るだけ。それで「こんなに甘いか」と思うほど、仄かな甘味があって美味い。肝心の美味さを 上手に引き出すには煮加減が大事で、生煮えはもちろん煮過ぎても駄目。これが納豆や味噌を作るときは30-40分、多少煮過ぎても それが良いくらいだけれど、煮豆は15-20で、概ね17分程度。水分の吸収具合で微妙に変わる。 ・煮豆は、大体一昼夜水に浸けるけれど、煎豆はぬるま湯に二時間程度つけて、水切りをして空炒りする。オリーブ油を焦げ付かない 程度に中華鍋にしいて、本でも読みながら、とろ火でジックリ空炒りし、塩を軽く振ってやるとマメの甘さが引き立つ。 ・煮豆は、口に入れて噛みはじめると、直ぐに美味さが広がる。煎豆は、口に入れて暫らく噛んでいても、味も素っ気もない様子。中々 飲み込めないからジックリ噛んでいると、香ばしいマメの美味さがジワーッと口に広がってくる。孫に食べさせたら、最初「美味くない!」 「良く噛んでみろ!」、その内「これ、美味い!!」だと。 ・最近は、食べ物に限らず、パッと口に入れて、サッと美味さが口に広がる安直なものばかりが、流行っているようだけれど。 ◆厳冬なの?? ・どうもその実感がないけれど、今年の冬は厳冬らしい。日経に、こんな記事が載っている。 「気象庁は11日、南米ペルー沖で海面水温の低い状態が続き、世界的な異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が継続している との監視速報を発表した。 ラニーニャ発生時の日本の冬は、気温が低くなる傾向がある。昨年12月は全国的に月平均気温が平年を下回っており、同庁は 北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)の低温はラニーニャの影響の可能性があるとみている。」云々 ◆政局に関わること以外は興味なし ・政治家が悪いのか、世論が悪いのか、はたまた軍事・外交問題を全部米国にお任せして、一路、経済成長に邁進する路線を敷いた 吉田ドクトリンに安住してきた心地よさが習い性になっているのか、米国の窓枠の中で、経済の偏光ガラスを通して外の世界を眺めて いる。 ・その結果かどうなのか「日本の場合、中国のように世論によって外交政策が左右されるわけではない。むしろ国内政治が不安定で あるために、国際関係への関心が著しく低いのが実態だ。このことは、国際関係に関連する報道が、政局に関わる場面にのみ、 集中的に行われることからも明らかである。」「日本の政局に関わる事態であれば著しい注目を集めるが、そうでない限りは外国で何が 起ころうが、国民が関わろうとしないのだ。すなわち、日本は外交政策の展開以前に、外交への国民的な無関心によって、世界から 自らを閉ざした潜水艦のような存在になりつつある。」(ダイヤモンドOnline、藤原帰一 東京大学法学政治学研究科教授、参照) ・「世界から自らを閉ざした潜水艦のような存在」とは、言い得て妙だね!!要するに、精神的鎖国の延長だな。 --------------------------------------------------- 【2011年1月は何をやってた??】
by agsanissi
| 2012-01-13 08:46
| 日々雑纂
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