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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2006年 03月 17日

小粒芋の全粒播き

昨日の夜から雨になり、山は今朝、一時は真っ白になるほどの雪に変わった。
その後、霙から雨、昼過ぎには陽射しがでて、気温も急速に上がってきた。
慌ててハウスを開放。しかし風は冷たく、ハウス内の気温は12度程度。
最初のジャガイモを広げてから10日目に入るが、芽はまだほとんど動いてない。

先日、小粒芋を丸ごと播きたいと書いたが、これは
・種芋の節約になる
・わざわざ切る手間が要らない、という利点がある。

自動カッティングの播種機を使っているから、もともと切る手間は要らないが、
正確に芽を二分してカットできるわけではないので、株ごとの芽数に多少の
バラつきができる上、経験的に全粒小芋のほうが初期の出芽の勢いが良い。

従来は「種芋の重量は80グラムに向かって大粒ほど多収」といわれ、好んで
大粒芋が種に使われてきたし、今でもその傾向は残っている。
しかし早くから小粒芋の利用を提唱してきた故吉田氏はこう書いている。
「たしかに低温貯蔵庫から出した直後に植えると、80グラム以下の小さいもの
は小さいほど出芽が遅く生育が遅れる。しかし浴光育芽を充分に行えば、現在の
種芋規格(40グラム以上)に満たない20-40グラムも、正常に出芽し生育量や
収量も変わらない
」(「まるごと楽しむジャガイモ百科」、吉田稔、農文協)

by agsanissi | 2006-03-17 21:45 | ジャガイモ


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