2006年 03月 27日
ジャガイモ畑の予定地にサブソイラをかけた。 いままでは、時速5-6キロで走行していたが、「人の歩く早さ」でないと効果が少ないという 「現代農業」の記事を思い出しながら時速2キロで走行してみた。一番の問題は、睡魔との 戦いだ。 午前中はまだしも、午後になるとついウトウトし、深呼吸をしてみたり、3キロで走行したり、 4キロで走行してみたり、表面上の差があるかどうか試してみたり、なぜユックリ走ると効果が あるのか、剃刀の刃でスパッと切ると傷の治りが早いのに、鋸刃の傷の治りは遅いようなもん だろうか、などと考えているうちに頭がすっきりしてきた。 更に、時間いくらで機械をリースしている場合は、時速2キロと6キロとでは、単位面積あたり のサブソイラーを3倍の密度でかけられるけれど、対費用効果はどっちが高いだろうか・・・と あれこれ考えているうちに、すかっり頭がさえてきた。 それにしてもユックリ走る効果は何なのか? 改めて「現代農業」1月号の「マクロ間隙を取り戻す耕し方」を読み直してみた。こんなことが 書いてある。 「サブソイラをかけた後の畑を40センチ掘ってみたところ。亀裂は、上から5センチくらいまで 確認できる。これは時速7-8キロで走ったところ。2-3キロの低速走行すると、この亀裂は 30-40センチまできれいに残り、間隙も増える。もし10キロ以上で走行すると亀裂は殆ど 残らない」 また時速4キロ以上では土壌が「塑性流動」を起こすため亀裂がもとに戻り、間隙がしっかり できなくなる、とも書いてある。 根張りを中心に考えた場合と土壌全体の透水性を中心に考えた場合とでは、走行速度に よって差があるだろうか。粘土質土壌と砂質土壌とでは、塑性流動の効果には相違があるの じゃないか。マクロ間隙と対費用効果の両面を考えた場合、どんな速度で走行するのか最も 効果的か、などといろいろ疑問が浮かんでくる。
by agsanissi
| 2006-03-27 22:26
| 機械類
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