人気ブログランキング | 話題のタグを見る

農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

sanissi.exblog.jp
ブログトップ
2006年 06月 22日

ジャガイモの生育比較

ジャガイモの生育比較_c0048643_23384925.jpgジャガイモの生育比較_c0048643_23501166.jpg








たまたま、同じ4/29に別々の人が播種した三通りの男爵芋がある。
左の施肥量は分からないが、この畑は雑草の出方や履歴から考えて、かなりの肥料分が
ある。ここに堆肥と化成肥料を散布してから播種している(メークかも知れない)。
茎葉の伸び方から見ると、右の写真と同量かやや大目ではないか。この人は、去年も同じ
場所にジャガイモを植えたが(なぜ広い余地があるのに同じ場所に植えるか理解できないが)
収量が上がらなかったため、増肥したのではないかと推察する。
茎葉が繁茂しすぎで、下葉まで光が通っていない

右の写真も茎葉の繁茂のし過ぎで、光が通っていない。また茎葉が茂りすぎて培土が間に
合わず、浅いままだ。二日前に「培土をしたほうが良いかどうか」相談を受けたけれど、管理
機ならまだ出来ないことはないし、茎葉を傷めるけれど、茂りすぎだからある程度殺したほう
が良いし、培土による障害より、培土しないことによる害のほうが大きいと応えた。
施肥量は、窒素分で20キロ/反。これは、僕の使っている播種機を使って施肥だけ行って、
その後管理機を使って溝をつけ、芋を手播きした。使っている肥料が違うので施肥メモリを
調整しないと窒素分が「僕の二倍以上になるよ」と注意したけれど、調整が面倒だとそのまま
施肥した。そんなわけで施肥量は正確に計算できる。

ジャガイモの生育比較_c0048643_029357.jpg最後に、これは僕のジャガイモ畑。
草丈は、前二者に比べ10センチほど低く、
光はスッキリ下葉まで通っている。
施肥量は、窒素分で10キロ弱/反。





どれも花蕾ができるかできないかという時期で、今週後半から来週初めに花が咲き始める。
これから10日から二週間で茎葉の最大期を迎えるが、気温の上昇とともに窒素分はさらに
効き目を発揮し、前二者は倒伏の危険も出てくる。
ご存知の方も多いと思うが、ジャガイモは茎葉が茂りすぎになれば、小芋がゴロゴロつくだけ
で、決して収量は上がらない。肥料を増やせば茎葉の茂りは良くなるが、程よい生育を図らな
ければ芋の育成にはつながらない。

by agsanissi | 2006-06-22 00:49 | ジャガイモ


<< やってみれば、やれるもんだ      捨てられるもの・はじかれるもの >>