2006年 09月 17日
14.9/21.7度、日照0.1時間、朝から重苦しい雲に覆われる。雨は降りそうで降らない。 最近、雑誌「現代農業」にプラウ耕をやめたほうが良いという記事が繰り返し載っている。 僕は数年前からプラウ耕をかける範囲を減らしている。小麦跡にソバを播種しているが プラウ耕をやってからソバを播種すると、ソバの生育が悪く、最悪の場合は8月後半に なるとストップしてしまう。最近は、ディスクプラウとハローで処理してからソバを播種し ている。満足すべきものではないが、ソバの生育状態は大いに改善された。 ダイズは半不耕起栽培を考えているが、なかなか機械の工夫がつかず実現してない。 ジャガイモの播種の前後には、必ず習慣的にプラウをかけてきた。播種前は、雑草対策 と秋起こしで霜に当てることを目的に、播種後は重い収穫機の走行で踏み固めた畑の 下層にまで空気を入れる目的で。 しかし今時プラウで反転すると、こんなゴロゴロの土塊を 出してしまって、それが中々砕土できないことが悩みの種 だった。 秋起こしなら霜に当たって、春には良い状態に砕土されて いるが、今時はロータリやハローでは充分に砕土できない。 写真の状態は、まだ良いほうで酷いときはハローをかけた 後でも、こんな状態だ(05/10/15参照)。 今年のジャガイモ跡地にプラウをかけた後、ハローを かけた状態だ。去年よりは遥かに良い状態で、雨後に もう一度ハローをかければ、もっと改善されるだろう。 ジャガイモ畑三ヶ所の内、一ヶ所だけプラウをかけ、 他の二ヶ所はプラウをかけず、いきなりハローを かけた。 この写真はジャガイモの掘り跡に、プラウをかけず いきなりハローをかけた状態だ。深さはせいぜい10- 15センチ程度だが、アップカットロータリをかけた跡 のようで、少なくとも表面の状態は非常に良い。 「目からウロコ」の感もあるが、考えてみると当然だ。 ジャガイモ収穫機は、培土された土をいったん全部 掘りあげて、フルイにかけたような状態で戻してやる から、少なくとも表土はさらさらになっている。 更に良い点は、掘り取り損ねたジャガイモがプラウ 耕では地中に埋められ野良生えのもとになるが、ハローでは表土にそのまま剥きだしで 残るため凍って死んでしまうこと(が期待できる)。なんで、今まで試して見なかったか我 ながら呆れる、まだ創意が足りないな。 問題は下層土と雑草対策だ。雑草対策の点では、ジャガイモ跡は、収穫機で根ごと 掘り起こすためだと思うが、雑草は極めて少ない。ハロー処理だけで、これが変わるか 変わらないか、下層の種子を出さない分、かえって良いかとも思うが、どうだろう。 踏み固められた下層土はそのままだが、これが後作の根の状態にどういう影響を与え るか、「現代農業」の記事によれば下層土をそのままにしておくほうが却って良いようだ が、この点はどうか。またジャガイモの播種前に、丁寧にサブソイラーをかけているが、 その効果は三年は持続するという、この点にも期待をかけている。 少なくとも、これで初期の出芽状態ははるかに改善されるのではないか。一般に初期の 出芽がすんなりいった場合には、その後の生育は比較的スムーズだ。 参考:プラウ耕とサブソイラーの様子は、「耕作者の部屋」のジャガイモの部屋の 2004年分の記録のなかに載っています。ハロー、ディスクプラウ(パワーディスク)、 ジャガイモ収穫機の写真は、ここの画像一覧に載っています。 通常のプラウに較べ、ディスクプラウは反転の深さが浅く、埋め込まないこと。
by agsanissi
| 2006-09-17 22:47
| 機械類
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