2007年 06月 01日
二つの小麦畑のうち、 東8は、やや生育不足の嫌いがあるが、概ね 順当なところ。30-31日頃から開花期に入り 写真は一日現在。 三月には、円形脱毛のように部分的に禿げ上 がったような薄いところが何箇所かあったが、 幾分後遺症(分ケツが少ない、穂が貧弱)が 残っている。 これは西11の小麦畑 真ん中付近に頭ひとつ飛び出している部分が 見られるが、これがこの時期の通常の草丈。 丈の高いものは出穂しているが、草丈の低い 部分は出穂揃いまで、後二三日。 当初の予定では、西11のみを収穫し、東8は 緑肥とする方針だったが(参照)、これでは東 8も収穫せねばなるまい。 萎縮病様の病気が疑われるが判然としない。 ムギ類の萎縮病には黄化萎縮病、縞萎縮病があるが、いずれもウィルス感染の土壌病害。 黄化萎縮病は晩秋または越冬後に圃場が冠浸水したときに特異的に発生し、病徴は「下位葉 に小斑点が縦に連生し、葉は短く、発病した株は全体に淡黄色となり、分ケツが異常に多く節間 伸長はほとんどせず、著しいずり込み症状となる。葉の幅が広く肉厚となり、ほとんど出穂しな くなる」 ムギ類萎縮病は「早春、葉に退緑色斑点及び淡緑色のかすり状の縞が現れ、葉は濃緑色とな り新葉がねじれる。感染株は背丈が低く、分ケツが増加し、そう生症状を呈する。穂は出穂して も数が少なく小型で稔実が悪い」の特徴がある。尤もコムギ縞萎縮病の場合「新葉に退緑色斑 点が現れ、後に黄白色に変じ、縞状になる、新葉がねじれることはなく、株はやや萎縮する」 株の萎縮、新葉の退色斑点、分ケツが異常に多いなどが主な病徴だが、萎縮以外の病徴は ほとんど見られない。 目を皿のようにして見回り、これが退色斑点 かと疑われるものを見つけたが不明。 秋から冬にかけて繰り返された大量降雨に よって肥料分が流亡して窒素欠乏などの生 理的障害の可能性もあるが、窒素不足の 場合は、下葉の枯れ上がり早く、熟期も早ま るのが特徴だが、草丈の低い部分は東8に 比較して生育は7-10日遅れている。 出芽予定日に、大量降雨に見舞われ、表土が削られ根が傷められたり、逆に土砂をかぶって、 その後の生育が遅れたりした可能性も考えられる(降雨直後の影響は東8は西11より軽微)。
by agsanissi
| 2007-06-01 22:47
| 小麦
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