2007年 06月 26日
16.5/19度、日照ゼロ、雨雲の回廊は山形・宮城上空に集中したようで、普代にはただ霧滴 をもたらしただけに終わった。 今月の天候を総括するには、まだ早いけれど、何故か日照時間が記録的な長さに達しそうだ。 昨日までの合計時間が184.7時間、明日から再び陽射しは戻るから200時間を超える可能 性も出てきた。 これがどんなに珍しいことか、1987年から06年までの過去20年間の平均値129.8時間と 比較しても分かる。仮に今月の日照時間を200時間とすれば、これに次ぐ記録は21年前の 1987年182.6時間まで遡る。この21年間に150時間を上回る記録は87年と今年を含め て僅か4回しかない。 一般に、6月の日照時間の地域分布図(参照)をみると、入梅時期と関係するのだろうけれど 北緯40度付近のこの地域は比較的長いほうに属する。しかし沿岸部の小範囲の実際の日照 時間は海上霧の影響で、平均値よりはかなり短い。 一般的に云えば、この時期の日照時間が長いことは光合成を活発にし、ジャガイモの乾物 生産にとって有利には違いない。しかし過去の日照時間と収量との関係を調べてみると、 実際の収量を規制する様々な諸要因の組合せの結果、日照時間と収量とはプラスの相関 関係があるとは必ずしも云えない。例えば日照が長く、気温も高い場合は、呼吸活動が活発 になり乾物の消耗が激しくなると共に、生育期間は短めになる傾向がある。逆に曇天の日が 多い場合は光合成活動のレベルは意外と落ちないのに、呼吸活動はやや沈静化し、生育 期間も延長され総乾物生産量は却って増加する可能性がある...等々。 この一筋縄ではいかない複雑さが、多変数解析を解くような知的興味を誘う。とはいえ、実際 の日照時間は延長することも、予測することもできないけれど。
by agsanissi
| 2007-06-26 20:35
| 気象/季節メモ
|
アバウト
カレンダー
検索
カテゴリ
全体 ジャガイモ ダイズ 小麦 ソバ/ナタネ 人参・カボチャ 野菜/自家菜園 機械類 気象/季節メモ 作業メモ 糖尿病 考える&学ぶ 参考記事 覚書 ミミズの寝言 料理 日々雑纂 余談 和野山点描 覚書B 【付録】
以前の記事
2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 03月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 more... ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||