2008年 01月 27日
昨日、「講読の部屋」(参照)に「食料自給を考える」の1回目から15回目までを、 一括して載せておきました。 そろそろ終わりにしようかと思い、全体を俯瞰して、あと何が問題になりうるかを 再考するためです。取敢えず考えていることは、 ・兼業農家が根強く残っている問題 ・急速な経済発展=工業化及び都市化に伴う農業の自壊作用 (4回に問題点として指摘した最初の問題。これは「日本に農業はいらないか」で 基本的に取り上げたつもりでいるけれど何か抜けた点があるかどうか?) ・現在の社会・産業システムの中で、農業をどのように位置づけるか ・自然環境または風土的環境の中で、農業をどのように位置づけるか ・国民の栄養および健康を確保するために、「食の供給」をどのように位置づけるか のようなことを考えています。 今朝、再読してふと思いついたけれど、明治以来不変の三数字といわれてきた 農地面積、農業戸数、農業人口。これと人口総数、この四つの数字の明治初年、 1945、1960、2005年の比較だけで、どのようなことが読み取れるか? 今日は、これから久しぶりに神奈川県逗子に住んでいる95歳の叔母を訪ねる 予定で、電車の中で、この問題をゆっくり考えてみようかなと思ってます。 余談ですが、この叔母は、60余年前、敗戦の年に満州の最北の地のロシア 国境地帯のノンコウという街に住んでいて(ご主人が鉄道敷設技師だったため 常に、最北の国境地帯にいた)、ライフル銃を担いで、三人の幼児を抱えて、 命からがら帰国したという剛の人です。 この叔母を見ると、人はその時代によって育てられる!とつくづく感じます。
by agsanissi
| 2008-01-27 08:32
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