2008年 06月 01日
5月ともなれば、普通は農作業でてんてこ舞いなのだろうが、僕に限って5月は暇だ。 特に今年の5月は、多少、作業体系を変えたこともあってジャガイモの中耕カルチを一回かけた きりで、他には何もやっていない。例年だと、5月の中頃からダイズの播種準備やら、ジャガイモ の中耕作業が重なって、それなりに忙しいのだが、今年は両方とも思いっきり、ぎりぎりまで後回 しにしてみた。 年間の総労働時間は変わらないにしても、作業月間に緩急を付けて、代わりに二三足の草鞋を 履いて、この受難の時代を乗り切っていこうかと思案している。世界的に見れば、或いは文明的 に考えれば、農業は有望産業なのだが、当面、日本に限っては逆行する勢いだ。以前、簡単に 触れたことがあるが(08/02/27、参照)、それもギルド的囲い込みのせいだろう。まあ、二足の 草鞋でも履いてしのいでいけば、個人的にはそれで良い。 そんなわけで、畑にも山にも滞留時間が少なくなって、そんなときに限って、普段は訪れもしない 人らがやってきては、「風来が見えない」と騒いだりしている。心配されるうちが花だな!? 月初めと22日前後の高温が印象的なせいか、月末の 低温はやけに厳しいような感じを受けるが、普代の5月 といえば、むしろこっちのほうが普通だ。 と思って、5月の気象データを振り返ってみれば、案の 定、気温の平均値は定型的というほどに平年並みだ。 過去20年の平均気温、最高・最低気温の平均値が 12.2、17.9、6.6度に対して、今年のそれは12.3、 17.7、7.5度。最低気温の平均値は平年をかなり上回 っている。 尤も、人は、直接に平均値を感じているわけではないから、日々の実感は変わって当然だが。 ところで、農家の懐具合はどうなのだろう? 久慈地方の農業の中心と云えば、ホウレン草のハウス栽培だが、最近の販売単価の相場は 60~70円に定着してしまったようだ(単位は分からない)。はっきり統計をとって調べたわけ ではないから、やや曖昧な話だが、二三年前は100~120円が当たり前だったが、最近は 100円を超えるのが例外ではないか。 大雑把に、以前は40~50円が労働費を除いた原価、だから100円に売れればやや半分が 投下労働費を含めた「儲け」と聞いていた。今年は、肥料・農薬、その他の資材費の値上がり がざっと10円程度、年間を通しての販売単価を、仮に90円と見積もっても、労働費を含めた 「儲け」は50~60円から30~40円に、ざっと五割~八割程度になるのだろうか? 60~70円が定着してしまえば、ゼロから1/5程度になってしまう可能性も無きにしも非ず。
by agsanissi
| 2008-06-01 08:26
| ミミズの寝言
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