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カテゴリ:ジャガイモ( 257 )


2006年 03月 31日

種芋の切断法

今日は朝から目まぐるしく天候が変化した。
明け方は雲もなく快晴かと思いきや、巻雲、層雲、全層雲と瞬く間に変わり
曇ったかと思うとサッと晴れ上がり、いきなり雲もない空から雪が舞い始めるや
見る見る雲が広がり、突風と共に、一瞬にして真っ白になるほどの吹雪に変わり、
「今日はもう帰ろう」と諦めるや、温かな陽射しが戻ってくる、そんな一日だった。

種芋は、出来れば小玉の全粒芋を使いたい。種芋の節約になるし、わざわざ
切断する手間がいらない。しかしなかなか良質の小玉芋の入手が難しい。
次善の策としてM玉を半切して使うことになる。
そこで問題になるのが、切断法と切断時期だ。
切断法は、育芽して育った芽が均等になるように切ってやる。
切断時期は、切断面の治癒という点から、「切断に当たっては、切傷がコルク細胞
で埋められて治癒する状態になるには、最低18度前後の温度と90-95%の湿
度で3日はかかるから、厳密には植えつけ前4日
ということになる」(バレイショ増収
1000問答」から、吉田稔、いも類振興会刊)が参考になる。
切断から植え付けまでに日数が離れすぎると、シワなどで発芽力が衰える。
また切断面に灰をつけたり、薬品処理したりする必要はない。
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by agsanissi | 2006-03-31 22:15 | ジャガイモ
2006年 03月 30日

芽の数

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前に、芽の数は芋の大小にかかわらず13前後と、
ずいぶん大雑把なことをかいたが、実際に芽の数を
数えてみよう。

写真の芋は、各263、50、31、22gである。
主芽、副芽を別に数えて有効な芽の数は夫々10、7、
8、8ある。もち論、これは代表値ではない。
一般的には大きな芋ほど芽の数は多いが、重さには
比例せず、相対的には小さな芋ほど芽の数は多い。

種芋の茎数を確保するという意味では、小さい芋ほど有利だと分かる。
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by agsanissi | 2006-03-30 21:55 | ジャガイモ
2006年 03月 29日

「凍結」選

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浴光育芽を開始してからハウス内の最低気温は-8度まで下がった。
最近は、下がっても-4度前後で、最も寒い時期はどうやら峠を越えたようだ。
しかし凍結害を受ける芋は、徐々に増えている。といっても全体で20kgは超え
ることはないと見ている。

米や小麦の種子を比重選別するために「塩水選」をやる。
ジャガイモは、意図的に氷点下の低温にさらしているわけではないが、結果的
には「凍結」選になっているのではないかと考えている。
傾向としては、病害のあるほど、小さいほど、デンプン価の低い・充実の悪い
「みず芋」ほど低温に弱い。しかしS玉とM玉を比較すると、S玉のほうが「凍結」
害を受ける割合が多いとは、決していえないところが面白いところだ。

崩れてしまうものを除けば、凍結害を受けた芋の外観は黒く斑に変色し、芽も
黒く変色していることが多い。皮を剥いてみると変色状態が良く分かる。
割ってみると、表皮部分が黒く変色しているだけではなく、この芋はそのやや
内側に外周に沿って茶色く変色している。
これは維管束の褐変で、ストロン部から病菌が侵入したか、あるいは除草剤の
散布による害を受けたか、いずれ最初から褐変していたものである。
維管束褐変を受けていたから凍結をしたのかどうか分からないし、また凍結害を
受けたものが維管束褐変を受けるわけではないが、何らかの病害を受けたもの
が、凍結に弱いことは、経験的に明らかである。
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by agsanissi | 2006-03-29 22:18 | ジャガイモ
2006年 03月 25日

緑化芋

c0048643_20453544.jpg写真では分かりにくいが、これは緑化芋だ。
浴光育芽中に緑化したものではなく、最初から緑化
しており、生育中に光を受けて緑化したものだ。
これは生理障害で、ソラニンという有毒物質を含んで
いる。
というわけで、生育中または収穫後のジャガイモは
光を当てないように注意しなければならない。
スーパーなどで蛍光灯の光をあててジャガイモを
販売しているが、生理障害防ぐためには、これも避けなければならない。

このことと混同して、種芋も光を当てると日焼けを起こすとして播種直前まで暗所に
保管する場合があるが、生育中の生理障害と浴光育芽とは本質的に異なるもので
ある。
緑化した芋でも、芽が動けば種芋としては全く問題がないし、また浴光育芽で強い
光をあてても芋は緑化はしないし、仮に緑化しても種芋としては問題はない。
浴光育芽には、光は強いほど良く、紫外線の力で芽の動きが抑えられるほど丈夫
な堅い芽が出来る。
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by agsanissi | 2006-03-25 21:16 | ジャガイモ
2006年 03月 22日

芽の色

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この芋は、腐敗していることは一目で分かる。
芽の部分を拡大してみると、黒く変色して、芽もすでに死んでいる。
浴光育芽した芽の色は、男爵芋は通常は赤黒い色をしているが、
この芽のように黒く変色したものは、芋の外観に異常がない場合でも
内部は何か障害があると考えたほうが良い(但し、芽の色は品種に
よって多少相違があり、メークインなどは浴光育芽をすると黒っぽい
芽が育つ)。
逆に外観に異常があって、例えば半分は腐敗していても芽だけは
生きている場合もある。「芋は腐っても育つ」などといって使う人も
いるが、いろいろな土壌病害のもとになりうるからやめたほうが良い。
ちなみに凍結害を受けた場合も芽は黒く変色する。
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by agsanissi | 2006-03-22 23:29 | ジャガイモ
2006年 03月 20日

自家芋を利用する場合

朝から猛烈な風が吹き荒れた。午後から、一段と吹き荒れ、ハウスが吹き飛ばされるのでは
と初めて本気で心配になった。夜になっても、ますます強勢になる一方だ。

約2トンの芋を点検し、115個の障害芋を排除した。重さに対しても個数に対しても、およそ
0.5%の割合だ(障害の内容は、そのうち紹介する)。

小粒芋を利用する利点を書いたが、問題は小粒芋が種芋として流通しないため、入手が
難しいことだ。
仮に自家芋を利用する場合には、疫病防除、各種ウィルスを媒介するアブラムシの防除、
圃場での病害芋の抜き取りなどの対策を徹底する必要がある。
アブラムシの防除は、アブラムシを見つけてから殺虫剤を使ってもウィルス対策としては、
ほとんど効果はなく、寄付けないような対策が必要で、丈の高いおとり作物で額縁状に種芋
圃場を囲ってしまうような工夫が必要だ。

実際には、なかなかこんな手間をかけるのは大変で、漫然と自家芋を利用している場合が
あるが、収量が上がらないばかりか、大打撃を受ける危険がある。3-4年自家芋を使い続け
Yウィルス病に侵され八割近くの大減収をした例を見たことがある。
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by agsanissi | 2006-03-20 21:12 | ジャガイモ
2006年 03月 19日

芽の伸びきった芋

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昔、まだ現在ような倉庫を持っていないとき、自家芋は土に埋めて保管していた。
通気用の煙突もつけてあったが、大雪のために掘り出せず、彼岸になってしまった
ことがある。左の写真は98年3月21日に掘り出したときの状態だ。
ご覧のように、土の中の湿気と気温の上昇で、もやしのような芽が十数センチも
伸びて互いに絡みつき目も当てられない状態になっていた。
この芋を、そのまま広げて約一ヶ月間浴光育芽をやった後の写真が右側だ。
複数の丈夫な芽が育ってきているのが分かる。周りに転がっている紐のような
ものは、育芽中に萎びて落ちてしまった芽だ。ちなみにこっちは同年4月17日の
写真だ。
こんな状態の芋は、決して望ましいものではないが、浴光育芽で充分に活力を
回復できる。一方、こんな状態になる前にくり返して「芽かき」をしてから播種する
人がいるが、2-3度芽かきをくり返すと、著しく芋は老化して活力を失ってしまう
のでご注意。
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by agsanissi | 2006-03-19 19:21 | ジャガイモ
2006年 03月 18日

光による種芋の若返り効果

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天気図を見れば強風域とも見えないのに、夕方まで猛烈な風が吹きまくった。
この風の中、何を間違えたかヒバリが懸命にさえずっていた。毎年、28-31日頃が
鳴き初めだが、10日以上も早い。温かいのかというと、決してそんなことはない。
追加購入した男爵芋500kgを小ハウス内に広げる。また最初に展開した北海道芋
約1トンを点検をかねて反転する。凍結芋が3個、病害芋が29個(内ソウカ病5個、
疫病班が3個、その他は腐敗・カビなど)。

最初に広げたジャガイモは、11日目に入るが、まだ大部分は左の写真のようで、
ほんの一部の芋だけが右のような状態になっている(写真をクリックすると拡大する)。
この芋は、種苗屋から購入して直ぐに広げて浴光育芽を始めたものだが、もし条件が
あれば浴光育芽を開始する一週間ほど前から、徐々に昇温を図っておけば、比較的
芽の動きが早くなる。
逆に、地下貯蔵した芋の掘り出しが遅れたり、購入が遅れたりすると(特に彼岸過ぎ
になると)モヤシのような芽がヒョロヒョロ伸びている場合がある。決して望ましいこと
ではないが、そのまま広げて浴光育芽をやれば、この芽は萎びてしまって後から丈夫
な芽が出てくる。
「植え付けにあたって浴光処理を行い、塊茎や萌芽内のジベレリン含量を増加させて
種芋の若返りをはかれば
」(「作物の生理生態」文永堂出版)と、浴光育芽には種芋の
若返り効果があるとも指摘されている。
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by agsanissi | 2006-03-18 21:13 | ジャガイモ
2006年 03月 17日

小粒芋の全粒播き

昨日の夜から雨になり、山は今朝、一時は真っ白になるほどの雪に変わった。
その後、霙から雨、昼過ぎには陽射しがでて、気温も急速に上がってきた。
慌ててハウスを開放。しかし風は冷たく、ハウス内の気温は12度程度。
最初のジャガイモを広げてから10日目に入るが、芽はまだほとんど動いてない。

先日、小粒芋を丸ごと播きたいと書いたが、これは
・種芋の節約になる
・わざわざ切る手間が要らない、という利点がある。

自動カッティングの播種機を使っているから、もともと切る手間は要らないが、
正確に芽を二分してカットできるわけではないので、株ごとの芽数に多少の
バラつきができる上、経験的に全粒小芋のほうが初期の出芽の勢いが良い。

従来は「種芋の重量は80グラムに向かって大粒ほど多収」といわれ、好んで
大粒芋が種に使われてきたし、今でもその傾向は残っている。
しかし早くから小粒芋の利用を提唱してきた故吉田氏はこう書いている。
「たしかに低温貯蔵庫から出した直後に植えると、80グラム以下の小さいもの
は小さいほど出芽が遅く生育が遅れる。しかし浴光育芽を充分に行えば、現在の
種芋規格(40グラム以上)に満たない20-40グラムも、正常に出芽し生育量や
収量も変わらない
」(「まるごと楽しむジャガイモ百科」、吉田稔、農文協)
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by agsanissi | 2006-03-17 21:45 | ジャガイモ
2006年 03月 14日

障害芋

昨日今日と、小雪の舞う、冷え冷えとする空気で日中でも氷点下と1-2度の間を往復。
ハウスは、時折出る陽射しと共に片側を開放したり、閉めたり、上がってもせいぜい8度程度。
ジャガイモ上の最低気温は昨日は-7度、今日は-8.5度。昨日は異常はなかったけれど、
今日は4個ほど凍害のような染みの出た芋がある。

30-40gの自家製小芋を2-3トン使っている。出来れば全部を小粒芋を切らずに丸ごと
使いたいが、良質の小粒芋が入手できない。やむなく自家小芋を一部使い、他はM玉を
購入して半裁にして播種している。
今日は自家小芋約1トンを、点検をかねて反転した。一週間程度はそのままでも良いの
だが、点検が主な目的だ。すでに収穫直後と年末に保管する前と2度点検しているが、
点検するたびに新たな障害芋を見つける。
今回は、使って使えないことはないけれど使いたくない芋、シワ芋、ネズミのかじった芋など
51個、ソウカ病徴5個、乾腐病の気配21個、凍害1個の合計78個。2.5-2.8万個に対し
て約80個だから0.3%以下。最終的には数%の障害芋が出ると思っている。
これは自家芋だからではなく、防疫検査を受けた購入芋でも数%から5%程度(いままでの
最高は北海道産で2割、他産地産で3-4割)の障害芋が混入している。

ジャガイモには、疫病を初め、かなり多くの病気がある。種芋を介した病気の蔓延を防ぐため
種芋生産には防疫検査が義務付けられているが、それでも病気その他の障害芋が混入して
くる。念には念を入れて点検し、障害芋を徹底的に排除することが畑に土壌病害の持ち込ま
ないための(自分から出していたのでは始まらないが...)条件だ。

参考:いろいろな障害芋の実例は04/3月ころの作業日誌や「浴光育芽の実際」に掲載
してある。

     ◆◆ 畑を耕し、自分を耕し、世間を耕す、【耕す生活 ◆◆
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by agsanissi | 2006-03-14 20:10 | ジャガイモ