農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

sanissi.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:ジャガイモ( 257 )


2006年 03月 13日

浴光育芽と芽かき

c0048643_17432017.jpg全体は、こんな感じで広げてある。
こんな写真を見ると「浴光育芽」て大変だなと思うかもしれないが、
普通はせいぜい数十キロの種芋だろうから、こんな大掛かりな
施設は要らない。軽トラックの荷台でも200キロの芋を広げるには
充分な広さだ。

ただ広げて、充分に日光浴をさせて、温度管理に注意すれば良い
だけだけれど、技術として普及してないせいで本州の人はほとんど
これをやらない。

「芽かき」作業は、当たり前の管理と思っている人は大勢いるけれど、浴光育芽を不可欠の
管理作業
と心得ている人は(本州では)意外と少ない。
試みに、googleで「芽かき」(または芽欠き)+ジャガイモ(または馬鈴薯)を検索すると、
1350件近くヒットするが、浴光育芽+ジャガイモ(または馬鈴薯)は220件程度だ。

非常にラフな言い方をすると、浴光育芽をやらないから、「芽欠き」という無駄な作業が
必要になると思えば良い。しかも「芽欠き」によって、ジャガイモの本来の生産力を殺して
いる。

昨日書いたように、頂芽優性の性質によって、芽の成長に7-10日の差が出来る。
一つの芋の中で差が出来るだけではなく、芽の成長を見ていると分かるように、芋毎に差が
あるし、中には全く芽の動かない不良芋もある。こういう芋を、そのまま植えれば土の中で
どういう状態になっているか見えないから分からないだろうが、茎の成長、ストロンの形成、
芋の着生など全てにわたって、同じように植えても畑全体では、著しいばらつきが出てくる。

考えれば直ぐに分かるように、一株あたりの全体の生育量が等しいとすれば、適正な芋数
で、各芋の生育差のばらつきが少ないほど望ましい状態だ。
この点から考えると、「芽欠き」という行為は、くず芋にしかならないような生育差が不可避的
に生まれる状態をそのままにして土に埋め込んでおいて、後から「くず芋」がでないようにと
間引きをするような本末転倒の作業のように思われるが、どうだろうか??
[PR]

by agsanissi | 2006-03-13 18:33 | ジャガイモ
2006年 03月 12日

頂芽優性

今日は午前1時に最高気温7度を記録し、その後は低下。
ハウスの外気温は2度で、終日、締めたまま。内部は6度で芋の表面温度は8度。
昼頃、雪が舞い始めるが積もる気配はない。
種芋の追加購入に備えて、小ハウスにビニールをかける。

***************************

芋の周囲には、芋の大小にかかわらず、らせん状に13個前後の芽がついている。
高温多湿の、暗い条件下においておくと左の画像のように一本の芽だけが優勢に
伸びてくる。これは天辺の芽が急速に伸びてくると、植物ホルモンの関係で他の芽の
伸長が抑制されるためで、これを頂芽優性という。
これに比較して、右側の画像(去年の3月27日)は浴光育芽を充分にやった芋で、
播種前1週間頃のもの。4つから5つの芽が、ほぼ均等に伸びてきているのが
わかる。
このように浴光育芽をやることで、単に丈夫な芽を育てるだけではなく、頂芽優性を
打ち破って、芽の数を増やし、株あたり茎数を増やして
、芋の生産力を充分に引き
出してやるのがねらいだ。

浴光育芽をやらずに、頂芽優性の状態をそのままにして植えると、茎の伸長に7-
10日ほどの差がでて、芋の肥大が著しく不均等になり、くず芋がたくさん出るので
これを防ぐために「芽欠き」ということをやるが、実際には芋の生産力を殺す無駄な
労力を払っていることになる。

参考:浴光育芽の実際

c0048643_1803224.jpg
c0048643_17591934.jpg
[PR]

by agsanissi | 2006-03-12 18:07 | ジャガイモ
2006年 03月 11日

浴光育芽のねらい

昨日今日の二日間で、さらに2.6トンの芋を広げる。
キタアカリ200kgを除き、残り2.4トンは自家小芋(男爵)。やや芽が
動いているものもあるが概ね良好。
全体で7トンを予定しており、やや不足気味で追加購入を考慮。

普代のアメダス地点は海抜8メートルにあるが、ハウスのある地点は
標高200メートル。この三日間のアメダスの最低気温とハウス内の
最低温度を比較すると
アメダスは、-3.3度、-4.5度、0度に対して
ハウス内は、-5.5度、-2.5度、+1度
外気温は昨日のほうが下がっているのに、ハウス内の温度が上がって
いるのは、初日は2トンだったのに、二日目は4トンの芋が発する熱量で
多少、温度があがったのではないか。

浴光育芽のねらいは何か?
ジャガイモを収穫して数ヶ月は、通常、芽は動かない。これを休眠期と
いう。休眠期間は品種によって差があるし、また環境によっても変化
する。収穫してまもなく芋に熱気のある状態で箱詰めしたり、大量に
積み重ねたりしておくと芽が動き出すことがある。
休眠明けの芋を、暗い、気温の高い場所に保管しておくと、もやしの
ような芽がヒョロヒョロ伸びてくる。少し雑に扱えば、ポッロと簡単に落ち
てしまう。
浴光育芽は、この正反対に、低温と強い光に当てて、芽の徒長を抑え、
ガッチリした芽を育てるのが狙いだ
。大体、3-4週間で赤黒い数ミリ
の芽を育てる。男爵芋のように芽の深いものは5ミリ程度、メークの
ように芽の浅いものは3-4ミリ程度まで育てる。その期間が品種によって
差があるけれど、3-4週間かかる。低温の目安は6-20度まで。
6度以下では芽はほとんど動かないし、20度以上になると徒長気味に
なる。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-11 20:38 | ジャガイモ
2006年 03月 09日

凍結の心配?

c0048643_2023417.jpg
今日は更に2トンの男爵芋を広げる。
昨日、広げた芋の上に最高最低温度計を置いておいたが、
8時半にハウスを締め切った状態で-5.5/30度を示していた。
空中温度は20度だったので、そのまま裾ビニールを下ろした
ままにしておいたところ、9時には表面温度が40度にも上がって
しまったので、慌てて開放。一気に12度まで下がった。



今日は、何を目安に浴光育芽を開始しているか書いておこう。
播種時期の約3-4週間前、播種時期は出芽目安時期の4週間前。
従って出芽目標時期の7-8週間前に浴光育芽を開始している。
問題は出芽目標をいつにするかだが、遅霜の心配がなくなったら
直ぐに、できるだけ速くと考えている。
一般的にはソメイヨシノの咲く頃に出芽するのを目標に考えると
良いのではないか。
この地域では、4月22-25日頃が開花時期だから、これを目安に
考えると3月の第三週か四週に播種したいところだが、大体、この
時期には数十センチの雪が降ることが多く、畑に入れない。
そんなわけで、この9年ほど、最も条件の良いときで4月第一週後半に
播種して、5月1-3日に出芽したというのがベストの記録だった。

というわけで三月第二週のこの時期に育芽を」開始しているが、
まだ雪も降るし、氷点下にも下がる。今日は、-5.5度まで下がったが
芋には何の異常もない。一時的に氷点下7-8度に下がっても、日中気温
が上げってくれば、まず凍結の心配はない。
それでも、一応は凍結害を防ぐため三月中ごろまでは、芋をやや厚めに
積み重ねている(15-20センチ程度)。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-09 20:49 | ジャガイモ
2006年 03月 08日

ジャガイモを広げる

この二、三日強風が吹き荒れている。
今日はまた一段と強い風が、朝から休みなしに吹いている。
気温もそれほど上がらず、締め切った状態でハウス内の温度は
昼前後に19度まで上がった後、14時には12度まで下がってきた。

ようようビニールの小さな穴の補修などの下準備を終えて、
今日からジャガイモを広げはじめた。
地面からの湿気と寒気を防ぐためにブルーシートを二重に広げ、
ジャガイモを広げる。
まだこの時期、朝方の冷え込みがきつい時期があるので、
15-20センチ前後と心持ち、厚めに広げている。
今日は、約15平方mに2トンの芋を広げた。

これから約一ヶ月は、種芋の点検と満遍なく光を当てるために
芋を上下反転する作業が続く。終日、芋とのにらめっこの毎日だ。

その間、ジャガイモの面を眺めながら、徒然に思いつくままの芋談義を
してみようかと思う。

     ◆◆ 畑を耕し、自分を耕し、世間を耕す、【耕す生活 ◆◆
[PR]

by agsanissi | 2006-03-08 18:33 | ジャガイモ
2006年 03月 04日

仕事始め

c0048643_20455070.jpgc0048643_20461693.jpg










8-10日頃にジャガイモの浴光育芽を開始する予定で、
ぼちぼちハウスの準備をはじめた。去年(右側)のような大雪になれば
潰されかねないので、年末に裾ビニールだけ剥いでおいた。
去年は肩まであった雪も、今年は膝下とスッカリ様変わり。
3時間ほどかかって雪除け。
今日は身体の慣らし運転のつもりだったが、初仕事にしては少々きつかったね。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-04 21:04 | ジャガイモ
2005年 12月 06日

タネ芋の保管

c0048643_641798.jpg昨夜から雨、明日は暦の「大雪」だけれど、この時期に雨とは一驚しますね。
温かいのかというと、真冬日すれすれになったり、マイナス6度程度に下がったりと
どうも安定しない天候です。

昨日はジャガイモの保管庫を閉鎖した。後は来年に備えて畑の片付けが残って
いるけれど、保管庫を閉めるとこれで一年の農作業はほぼお仕舞いです。
タネ芋には、三分の一程度、自家芋を使っているけれど、この保管庫を作るまで
いろいろ失敗や苦労を重ねました。
凍結させてしまったり、あちこちに分散したり、土に埋めて大雪で掘り出せなかっ
たり、毎年「保管」には頭を悩めてました。
コンパネで二重壁にして、間に50ミリの断熱材を入れた、この保管庫を自作して
からは事故はなくなりました。
倉庫内はマイナス5-6度まで下がるけれど、保管庫内はマイナス3度からプラス
4度程度でほぼ安定し、ダンボールに入れた状態で保管しておくと、翌春には非常
に安定した状態で取り出せます。
[PR]

by agsanissi | 2005-12-06 07:14 | ジャガイモ
2005年 09月 14日

久々の芋掘り

1日に中断して以来、
秋雨前線による雨、台風、お祭り、再び雨と続いて13日ぶりに芋掘りを再開。
この畑の湿気が多いこともあって、開始早々、湿気を含んだ土が重く土除けの回転ロールが数メートル進む毎にストップ。
エンジン回転を下げたり、走行スピードを落としてみたり、掘り取り深さを浅くしたり、いろいろ試し試し走行してみるが、
150メートル程度を掘り取るに五分程度で終わるところを三十分以上もかかってしまう。
「湿気が多すぎて今日も駄目か」と殆ど諦めかけた途端に、今までの難航がなんだったのかと戸惑うほどスムーズに
掘り取り。朝露が消えて土が乾き始めたこともあるし、場所によって畑の乾き具合が違うこともあるし、収穫機のちょっとした
微調整の加減もあるし、何が主因とは分からぬが、7-8分まで回復。「今日中に終わらせるか」と意気込んでみたものの、
6時15分まで残業したところで、ライトをつけても微妙な影の部分が見えなくなってしまい、半日分を残して休止。

僅か正味6-7日程度の芋ほり作業に1ヶ月以上もかかっていては「どうにもならぬ」と反省はするものの、さて何か抜本的
妙案があるか。

芋掘り休止の間は、選外の小芋から来期用の種芋選別をボチボチ開始。
[PR]

by agsanissi | 2005-09-14 05:02 | ジャガイモ
2005年 08月 30日

ジャガイモ掘り再開

昨日午後から、11日ぶりに芋掘り再会。
[PR]

by agsanissi | 2005-08-30 05:32 | ジャガイモ
2005年 08月 26日

産地見学会

昨日は、山田町コープの皆さんの「産地見学会」で20名ばかりが見える。
ジャガイモ掘りの様子を見学してもらい、かねて芋掘りを体験していただく予定だったが、
19日の豪雨以降、芋掘りは全く手付かず状態のまま。

ジャガイモ栽培の話をして、質問を出してもらうと、やはり茎葉ばかり茂って、小芋しか出来ない
という点に集中する。
その後、畑の隅っこを芋掘りをやってもらう。
味も素っ気もない芋畑の見学だけでは申し訳ないなと思っていたが、
「芋掘り体験」が殊のほか楽しかったようで、満足していただきホッとする。

午前中は晴れていたが、午後は俄かに雲が広がり、夕刻からは時々雨。
19日以降の天候は
21日午後一時小雨
22日曇時々雨、夕刻から雨になり
23日ほぼ終日雨
25日午後から時々雨、夜雨
26日台風11号の北上にともない昨夜半から雨、風は依然弱し。
[PR]

by agsanissi | 2005-08-26 08:58 | ジャガイモ